■お祭りカット(ご参考)
下町仕込みのお祭りカットはこんな感じ。模様を刻み込むカービングカットを応用しています。
ご自作の参考にわたくしの手順を公開中です。
■概要
型を作り、それを転写して、削り出すという手順で行いました。
コントラスト差の関係で実際にカットすると下絵の状態よりもファジーになります。シンプルかつシャープな型を作られるといいでしょう。
感覚的には図画工作(木彫)に近いので、器用な方ならできると思います。
■サンプル1
2005年頃、世田谷区等々力・玉川神社のお祭りの時のものです。嫌がる息子に職権濫用。がんばったご褒美はミニカーでした。
■サンプル2
こりずに挑戦「お祭りカット2010」です。事情によりベースを長くしたため、ややシャープさに欠けたものになっています。ただ、ご覧いただいた方々からは「すごい。さすがプロ」とのお言葉。嬉しかったです。
■準備
お祭りカットには決まった手順がありません。経験的には型紙をきっちり作ったほうがあとの工程が楽です。
デザイン的には字画少なめの1、2文字程度。
素材の毛流を想像しながらPCフォントへ加筆。この工程でほぼ仕上がりが決まります。
■転写
慎重に位置決めをしてカラーヘアスプレーで転写。黒に対してコントラストの高い白・黄色あたりがいいと思います。
■カッティング(カービング)
大まかにトリマーを入れて後、ハサミで削り出していきます。お祭りカットは感覚的に彫刻ととても近いのです。アーティスティックに仕上げましょう。文字の断面がカマボコ型になる(角をわずかに落とす)ように仕上げるとプロっぽい。
■お祭りカットをもう一つ
さらに「お祭りカット2010」では後頭部にも入れました。
後頭部の「山谷(睦)」。朝の光が強かったので少しわかりづらいかも知れません。カット時間自体は1カ所30分ほど。下準備の丁寧さがここで効いてきます。
■等々力玉川神社のお祭り
等々力の玉川神社御祭礼、2010年の宮出風景。山谷睦会(さんやむつみかい)さんの御神輿。奥に見えるのは目黒通りです。(玉川神社御祭礼は9月の第3土日頃)